名古屋創業サポート支援オフィス@丸の内のコラムを御覧下さり、有難うございます。
今回のテーマは、「日本政策金融公庫 融資審査のポイント② ~『カネ』中編~」です。
前回の「融資審査のポイント② ~『カネ』前編~」の続きになります。日本政策金融公庫の担当者が一般に融資の審査において、『カネ』について、どんなところに着眼しているかをまとめています。
まず『カネ』の第二の着眼点としては「自己資本」と「借入金」になります。
①自己資本の充実具合でも企業規模を把握し、他社との格差を見る
②中小企業では、経営者の個人資産・負債も合算して検討されることがある
③債務超過でも資金を調達(借入)できれば企業は存続可能かどうか
④実質自己資本が大幅な債務超過の場合には、要注意となる
(ポイント)
①経営者の個人資産・負債
②債務超過の場合は、なぜ存続できたのかその理由
※自己資本がプラスとマイナスで評価は大きく違ってくる
※債務超過でも、経営者の個人資産・負債を合算して評価してもらうこともある
①継続的に借入できる間、企業は存続可能であること
→今後も継続的に借入可能かどうかが重要
②借入金の総額が事業規模に比して過大ではないかどうか
→返済しなければならない借入金を把握
→借入金が過大かどうかを判断する基準
(ⅰ)借入金回転期間 ※年商を超えたら危険
(ⅱ)債務償還年数 ※利益だけで何年返済できるか?20年超は×
(ポイント)
借入金残高の内訳・明細(借入先・借入時期・借入金額・返済条件など)
→メインバンクはどこか、関係は良好か?
→「返済額>返済財源」の場合、継続的に借入できなければ資金繰りが破綻する。対策は?
以上の審査ポイントを踏まえて事業計画書が作成できると担当者にアピールしやすいので、しっかりと考慮した事業計画書の作成を心掛けましょう。
今回も最後まで御覧下さり有難うございます。